専門用語 (4)言いよどみのカバー

専門用語などの聞き慣れない用語は,訳出の際に言いよどみが生じてしまうことがあります。このような時に,うっかりうなずきを入れたり,手を下ろして文を終止させないようにしないと,1つの語が途中で意味的に切れてしまい,通訳の受け手は意味がわからなくなってしまいます。モデル通訳の例では「私有財産」という言葉を訳出しようとして,「私有」で手指の動きが一旦止まっています。しかし「持つ」という手話がそのままの位置で保持され,視線は一点を見つめることによって,まだ続きがあることが通訳の受け手に伝わるようになっています。

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  • 関西学院大学 手話言語研究センター
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